今から40年前、私が20歳の時に、とあるロックバンドのことがとても好きになりました。
ただしそのバンドの曲が好きというだけで、ギターを弾いてみたいなんて気持ちは全然ありませんでした。
しかし好きだったそのバンドが、時々アコースティックライブもやっており、その時初めてエレキギターではない、あの真ん中に穴の開いた箱型のギターだと、1人で弾きながら歌えるんだと知ります。
そこで初めて、エレキ(エレキギター)とは別物の、おもに生音を楽しむアコギ(アコースティックギター)というものがあることを知りました。
当時の自分に趣味らしい趣味がなかったのと、ギターが弾けたら少しはモテるかなという、よくある理由でギター購入を考えました。
ただ1人で楽器屋さんに行くのは恥ずかしいし、周りの人にもギターを始めたことを知られたくないという変な気持ちがありました。
そこで当時の雑誌によく載っていた、初心者向け激安アコースティックギターセットを購入。
1万円ちょっとでしたが、ギター本体とチューナー、教則本などが付いていて、すぐにスタートできるというものでした。
チューニングが出来ない、分からない。
初心者向けギターセットを購入後、後悔したことが1つあります。
それはレッスンを動画で見れるようなビデオテープが付いてなかったことです。
当時はまだDVDの「ディ」の字もなく、ビデオテープが主流だったのですが、教則本だけでは分かりにくいことが結構ありました。
1980年代ですから、ユーチューブどごろかインターネットもありません。
ギターの弦は、放っておいても伸び縮みして音程が狂うため、弾く前に6本の弦それぞれを指定の音の高さに合わせる必要があります。
これが私には無理でした。
チューナーと教則本はあるんです。
しかしチューナーが、最近のようなギターのヘッドなどに直接くっつけて振動を拾うクリップタイプではなく、ギターの前に置いてボローンと鳴らした音を拾うタイプのものでした。
そういう仕様でも使えるチューナーはあったのかもしれませんが、私のチューナーは右へ左へ振り切れるばかりで、一向に目指す音程にたどり着けません。
そうこうしているうちに、1本、2本と弦が切れていきました。
はやく練習したいのに、弦を買ってこないといけません。
しかもお金がかかる。
たとえ弦を手に入れても張り方が分からない。
あ〜、もうなんだか楽しくない。
こうして私の初めてのギター挑戦は、チューニングすら出来ないまま終了したのでした。
あれから40年の月日が流れ
ギターに挫折してからあっという間に40年が経ち、60代の仲間入りとなりました。
子どもも大きくなり自立したことで、少しずつ私自身の自由な時間も増えていました。
また自分の親や妻の親が、70代に入って順番に亡くなっていったことで、自分の命の時間についても、以前より意識するようになってきました。
「人生百年時代と言われても、それは人による。」
「悔いが残りそうなことは、今すぐやるべきじゃないか。」
「仮にまたうまくいかなくても、もう一回挑戦することで少しは納得できるんじゃないか。」
「なによりギターを弾けるようになりたい。」
そんな思いがきっかけで、再度ギターにチャレンジすることとなりました。
前回の失敗点を分析
再チャレンジするのはいいとして、前と同じことをしていては、また失敗するはずです。
そこで先に、前回挫折した原因を書き出してみました。
❶チューニングが出来なかった
➋弦が切れても張り替えが出来なかった
❸色々な疑問を解決する手段がなかった
40年前、私がギターで挫折したのは、この3つが大きな原因でした。
しかし!
現代にはユーチューブがあります。しかも無料。
チューニングはもちろん、弦の張り方まで丁寧に教えてくれる動画がたくさんあります。
今後に出てくるであろう新たな疑問も、ユーチューブがあれば心配ないでしょう。
ユーチューブですべて解決!と思いきや
実際にユーチューブには、チューニングや弦交換についての分かりやすい動画がたくさんあります。
40年前、チューニングと弦交換ができずに挫折した私でも、なんとかクリアすることができました。
しかしいざ弾いてみようとなると、かなり事情が変わりました。
例えば、
- 初心者でも挫折しないギターの始め方
- 初心者のための初日から七日目までの練習メニュー
など、いろんなギター初心者向け動画にトライしてみましたが、私には難しすぎてついていけなかったのです。
初心者向けに分かりやすく、このコードはギターのココとココを押えるというふうに解説してくれます。
しかし私には、同時に2箇所または3箇所の弦を押さえるなんて、信じられないくらい難しいことでした。
また挫折するのだけはイヤだ
このままいろんなユーチューブ動画をつまみ食いしていては、また挫折してしまうと感じ始めていました。
やはり最初だけでもマンツーマンで指導してもらおうかと考え、近場のギター教室を調べることにしました。
まずは最近よくテレビでも取り上げられている、全国に180店舗の音楽教室がある島村楽器さん。
ギター(月3回・年36回)のレッスン料金は以下の通りでした。
30分コース | 60分コース | |
---|---|---|
レッスン形態 | 個人レッスン | グループレッスン |
月謝 | 12,100円(税込) | 9,350円(税込) |
入会金 | 13,200円(税込) | 6,600円(税込) |
この他に、各店舗ごとに運営管理費として、月額1,650円~加算されるとのことでした。
そして次は、日本全国に101店舗を持つシアーミュージックさん。
レッスン回数は、月2回・3回・4回から選べます。
45分(入れ替え/準備時間こみ) | ||
---|---|---|
レッスン形態 | 個人レッスン | |
月謝 | 月2回11,000円(税込) 月3回14,850円(税込) 月4回17,600円(税込) | |
入会金 | 2,200円(税込) |
先生によっては、月謝とは別で指名料がかかるとのことでした。
どちらのギター教室も魅力的で、私でも上達できそうな気がしました。
ただ教室までの片道が、自宅から車でも1時間以上かかることがネックでした。
なかなか自分に合った方法が見つからず、また挫折するのではないかとモヤモヤする日々が続いていました。
しかし以前からフェイスブックで交流のある同年代の方が、とあるギターのレッスン動画がめちゃくちゃ分かりやすいと言っていたのを思い出し、すぐに連絡を取ってみることにしました。
怪しいなあ。。。
フェイスブックで知り合った同年代の友人に経緯を説明すると、こころよく彼の使っているギター教材を教えてくれました。
それはユーチューブ動画ではなく、古川忠義という方の「30日でマスターするギター講座・教本&DVD」というものでした。
30日で2曲マスター出来るDVDと教則本が3セット。
つまり90日で6曲弾けるようになるというものでした。
ただしもちろん有料。しかも3万ちょっと。高い。
それに何となく怪しい。。。
だた、講師の古川忠義という方を一応ネットで調べてみると、弱冠15歳でデビューし、ニューヨークのカーネギーホールで演奏するくらいの方でした。
それでも普段ならスルーするところ。
ところがフェイスブックの友人が送ってくれた、自分の弾き語り動画を見て驚きました。
彼はギターを始めて3ヶ月なのに、かなり弾き語りが出来ているのです。
本当は教えてくれたことを感謝すべきなのに、彼への嫉妬と悔しさのほうが大きかったのはお恥ずかしい限り。
ただこれも何かの縁だと感じ、思い切って試してみることにしました。
思い切って購入してみた
フェイスブックの友人に教えてもらったギター教材は、頼んだ2日後に届きました。
そしてやや緊張しながら開封。
結構しっかりした箱に入っています。
ジャジャーン!(古)
これが私の運命を託すギター教材です。
ちなみに今回、私は兄が実家に放置していたエレキギターを使います。
なんでもフェイスブック友達が言うには、エレキギターのほうが、アコギよりも弦が抑えやすいとのこと。
ただエレキギターにつないで音を大きくするアンプは持ってないので、音はアコギよりも小さいです。
弦の音だけという感じ。(笑)
でも一度挫折していることもあり、まずは成功体験を得やすいほうがいいと思い、エレキギターでスタートします。
この方が古川忠義さんで、ゆったりとした話し方と穏やかな声が好印象です。
ちなみに古川さんのレッスン動画は、DVD視聴かオンライン視聴、または両方を選ぶことができます。
オンライン視聴ですと、スマホやタブレット、そのほかネットがつながるテレビやパソコンのどこからでも見ることができます。
ネットで見るのが苦手な方や、大きなテレビ画面で見たいという方は、DVDがいいと思います。
さっそくレッスン動画を見ていきますが、いきなりレッスンではなく、ギター本体の種類や選び方について分かりやすく説明してくれます。
1つのレッスン動画の時間は、だいたい5分~10分程度。
ですので1日1動画ずつ進めても、あまり負担に感じないです。
むしろ欲張って、もう1動画やろうかなという風になったりしています。
オンライン版の場合、1つのレッスンを終えると「レッスン完了」ボタンを押せるので、進み具合が一目でわかり、一歩一歩階段を登っている感じがとてもいいです。
個人的かうれしかったのが、指1本で4つのコードを弾くレッスン動画です。
はじめから完璧な形のコードを押さえようせずに、まずは人差し指のみを使い、弾く弦も1~3弦のみ。
ゆくゆくは、中指・薬指も加えて完全な形にしていきます。
指1本でもコード感は感じれますし、なにより「少しずつだけど弾けてる!」という感動があります。
そして覚えた4つのコードを使っていよいよ弾き語り。
右手はシンプルに「ジャーン、ジャーン」と上から下に弾くだけですが、自分の歌とギターの音が重なると鳥肌が立ちます。
今後も追記していきますので、もしよろしければご覧ください。