ギターは、他の楽器と比べて挫折率が高いということもあり、やめておいたほうがいいかなと思う方は多いのではないでしょうか。
実際、果敢にギターにチャレンジした人の9割は、1年以内に辞めているというデータをアメリカの大手ギターメーカー・フェンダー社が発表しています。
そして私自身も、その挫折した9割の中にずっと入っていました。
もう40年も前のことになりますが、チューニング(音あわせ)すら出来ず、そのうちに弦が切れていき、音を出す前に挫折しました。(笑)
しかし60歳を超えた時に、やっぱりギターを弾けるようになりたいという気持ちが湧き上がってきたので再挑戦。
そこでこの記事では、ギターに取り組むのはやめたほうがいいのかについて、私の体験談をもとにご紹介していきます。
あなたの参考になれれば幸いです。
「ギターはやめたほうがいいか」の繰り返し
60歳で再度ギターを弾いてみたいと思ったキッカケは、40年前にはなかったユーチューブ動画の存在です。
ユーチューブなら、当時私に出来なかったことや、分からなかったことも解決してくれると思いました。
事実、私が20歳の頃に挫折した原因であるチューニングと弦交換は、ユーチューブ動画を見ることでなんとか出来るようになりました。
そしてそのまま、ユーチューブのギター初心者向け動画を見ながら練習していけば、どんどん上達できると思いました。
しかし現実は厳しく、ギター弾き語りの伴奏などに使う「コード」がまったく押さえられない日々が続きました。
ホントにそんな形で押さえれるものなのかと毎日思いました。
ユーチューブ動画は、どの指を使って、どこを押さえるのかを、とても分かりやすく教えてくれます。
しかし私にとっては、それでも難しく、何日やってもまともに押さえられず、まったく音になりません。
そしてしばらくすると、左手が腱鞘炎になり、医者から痛みが消えるまではやらないように言われる始末。
それが治ったところで出来る気がまったくしません。
また挫折するかもしれないという気持ちがよぎり、モヤモヤしはじめました。
私がギターをやめなくて済んだワケ
しかしここでタイミングよく、同じように最近ギターを始めたフェイスブック友達から連絡がきました。
そのフェイスブック友達も60代の方で、3ヶ月ほど前からギターを始めたとか。
にもかかわらず、もうすでに弾き語りが出来ているというのです。
口には出しませんでしたが、「嘘つけコノヤロ~。」という気持ちはありました。
しかし送られてきた彼の弾き語り動画を見て、驚き焦りました。
初心者感はあるものの、ちゃんと弾き語りになっていたんです。
すぐに彼のやっている練習方法を教えてもらうことに。
ギター教室に通っているんだろうなと想像していましたが、送られてきたのはこちら⇩
「30日でマスターできるギター講座」。有料で3万円ちょっと。。。
高いし、怪しい。。。
DVDは、スマホやタブレットでも見れるオンライン版への変更も出来るようですが、それでもう~ん。
これは一旦保留にして、自宅近くでいいギター教室がないかを探すことにしました。
まずはテレビでも最近よく見かける島村楽器さんを調べてみました。
ギター(月3回・年36回)のレッスン料金は以下の通りでした。
30分コース | 60分コース | |
---|---|---|
レッスン形態 | 個人レッスン | グループレッスン |
月謝 | 12,100円(税込) | 9,350円(税込) |
入会金 | 13,200円(税込) | 6,600円(税込) |
この他に各店舗ごとに運営管理費として、月額1,650円~加算されるようです。
そして次に調べたのが、日本全国に101店舗を持つシアーミュージックさん。
ギター教室のレッスン回数は、月2回・3回・4回から選べます。
45分(入れ替え/準備時間こみ) | ||
---|---|---|
レッスン形態 | 個人レッスン | |
月謝 | 月2回11,000円(税込) 月3回14,850円(税込) 月4回17,600円(税込) | |
入会金 | 2,200円(税込) |
先生によっては、月謝とは別で指名料がかかるとのことでした。
体験レッスンに行ってみたところ、どちらもキレイな雰囲気の教室で、先生の教え方もわかりやすかったです。
ただ私にとってネックになったのが、自宅から車で片道1時間以上かかることでした。
私の場合、距離が遠いと億劫になって続かなくなってしまいがちで。(笑)
ちょっと行き詰まったので、もう一度フェイスブック友達が教えてくれたギター講座を調べてみることに。
そのギター講座の講師は、古川忠義さんという方。
誰だか分からなかったので調べてみると、15歳でデビューし、ニューヨークのカーネギーホールで演奏するほどの方でした。
それでも3万円以上しますから、なかなか決めきれずにいました。
ただそこで「時は金なりじゃないの?」という妻の言葉。(笑)
思い切ってやってみることにしました。
「ギターはやめたほうがいいか」という気持ちを消してくれた方法
フェイスブック友達に教えてもらった教材が注文した2日後に届き、すこしドキドキしながら開封。
「教材を120パーツ活用する方法」という紙から読んでいきます。
なんでも講師の古川さんから、毎日アドバイスメールが届くようです。
モチベーションの維持に役立ちそう。
そして教材がすべて入っているかを確認します。
DVD版とオンライン版(スマホやタブレット向け)があり、どちらかを選択することができますが、私はどちらか決めきれず、両方をお願いしました。(笑)
オンライン版のみを選択した場合は、DVD版よりも3,000円安くなるそうです。
そしてさっそくレッスンを開始。
この方が講師の古川忠義さんです。
声も話し方もとてもおだやかで、私としては集中しやすい。
1レッスン動画あたり約5分~10分ほどとなっています。
あまり時間が取れない時でも、1レッスン10分くらいで終わるので続けやすい印象です。
オンライン版の場合は、1つのレッスンを終えると「レッスン完了」ボタンを押すことができます。
自分の進み具合が一目で分かるので便利です。
もう一度やりたい場合も、動画は何度でも見ることができます。
レッスン完了ボタンは、簡単に解除することもできるので自己管理がしやすいです。
一段一段のぼっていることを実感できるので、けっこう毎日やる気が続いています。
私は4日目で、レッスン4にすすみました。
ここで驚いたのが、指1本で4つのコードを弾くレッスンでした。
チューニングと弦交換は、私でもユーチューブ動画を見ることでなんとかできるようになりました。
しかしコードに関しては、分かりやすい初心者向けのユーチューブ動画を見ても、とくに同時に3つの指で押さえることがまったく出来ませんでした。
さすがに2週間も同じコード練習をやってて、まともに音が出ないと心が折れてきます。いや折れました。
それが古川先生には分かっているのか、まずは完璧な形でなくても、指1本で押さえることから始めます。
弦をはじくほうの右手も、1弦~3弦までしか弾きません。
それが出来るようになったら、次の指を追加していくというレッスンになっていました。
もちろん通常2本、3本で弾くはずのコードを指1本だけ、弾く弦も1~3弦だけで弾くので、音の豊かさは落ちます。
しかし指1本でも、「あ、コードが弾けてる!これらのコードを組み合わせたら弾き語りになるんだ!」と感じることができて、かなり興奮しました。
そしてレッスン4で覚えた4つのコードを使って、いよいよ弾き語りです。
右手はまだ、シンプルに「ジャーン、ジャーン」と上から下に弾くだけ。
でも楽しいんです。「弾けてる。」とおもわず口に出してしまいます。
ここまで私でさえ、この講座を始めてたったの5日。
まだまだぎこちないものの、自分の歌とギターの音が重なった時、かなり鳥肌が立ちます。
この先の展開もまた追記していきますね。